【建築解説】信濃吉田の家
どうもこんにちは。
建築系投資家のチカトサ(@5atochika)です。
先日、というか大分前になりますが、研究室の先輩であるPoten-Potenという設計事務所が作った家のオープンハウスに行ってきたので紹介します。
少しでも建築に興味がある人は是非見て行って下さい。
事務所概要
名前:Poten-Poten
所在地:東京都豊島区
略歴:大学院を卒業してSUEP.で勤務した後に独立。最近では小田原市立豊川小学校内装木質化基本設計・実施設計プロポーザルで最優秀賞を受賞する等、勢いのある設計事務所です。
外観
外観はプロペラのような手裏剣のような、そんな見た目をしています。
外壁をよく見てもらうとわかるのですが、上中下でタイルの色が変わっています。
内観
延べ面積は約60㎡あり、そのほとんどが1室で繋がっています。
写真だと少しわかりづらいですが天井もとても高く、とても広い空間に感じます。
個人的に僕は広い家には住んだことがないので、少し落ち着かないなぁ、、といった印象を持ちましたが、空間の気持ち良さは確かです。
間仕切りのないワンルーム
家の中は間仕切りがなく、リビングやベッドルームは筒抜け状態になっています。
というのもこの家は子育てを終えた夫婦2人だけの家なので、このようなプランが実現したとのこと。
白い壁に映える植栽がとても可愛らしいですね♪
ルーバー(天井の格子)の向きやフローリングの向きによって、リビング、ベッドルーム、廊下とワンルームの中に空間を分節しています。
斜めに傾斜した天井
よーく見ると天井が斜めになっているんですね。
玄関脇には洗面台とテーブルとイスがあり、とても広々としています。
家の中にダイニングテーブルはありますが、作業机はないためここで読書等をするのでしょうか。
リビング・ダイニングスペースは大きな掃き出し窓があり、窓の向こう側には緑が見えて目の保養になります。
人間は緑を見ると落ち着く習性があるそうです。
ちなみこのテーブルは通常4人用のテーブルですが、6人用に引き延ばすこともできます。
と言うのも、この家の家具は全て造作で作られており、この家に合わせた仕様になっています。
ベッドルールからリビング・ダイニングを見ます。
ベッドの脇に可動式の収納があるため、これにより空間が分節されているように感じますが、個人的にはカーテンのようなものできちんと仕切ってもらいたいところです。。
窓枠と比較して見ると天井が斜めになっているのがわかりますね。
天井が斜めになっているため、ルーバーに使われている木は一本一本が違う長さで出来ており、一本一本が特注でカットしてもらったものだそうです。
すごいこだわりですよね。笑
ベッドルームの証明に照らされるルーバーの木が良い感じです。
湾曲した白い壁
天井が斜めに傾斜しているのに加えて、実は壁も湾曲しています。
写真だとわかりづらいかもしれませんが、湾曲した壁に漆喰が塗られています。
コンセントまで塗ってあるこだわりです。
通常、湾曲した壁は家具の配置にとても不向きな形状ですが、造作の家具等を上手く利用して生活の不便さを出さないように工夫しています。
まとめ
今回は研究室の先輩の設計事務所Poten-Potenが作った『信濃吉田の家』の建築解説をしてきました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
家は「住む人」と「作る人」の個性がより出やすい建築だと思います。
建築家の建てる家はたまに、テレビ番組でも取り上げられることがあり、その度に賛否両論巻き起こります。
賛否両論と言っても「賛3割、否7割」くらいの回がとても多い印象です。
そんな賛否が巻き起こる建築家の建てた家、多くのお金を借りて一生住み続ける生活包み込む器である家を、
あなたは建築家に設計を依頼したいと思いますか?
僕は思いません。笑
というわけで、今回の記事は以上です。
ぜひ、また見に来てください♪
それでは今日はこの辺で^^