【書評】 岡本太郎の「自分の中に毒を持て」は時代を超えても情熱が溢れてくる一冊!
どうもこんにちは。
建築系投資家のチカトサ(@5atochika)です。
この本では、世界的に有名な芸術家である岡本太郎の「人生におけるマインド」を知ることができます。
没後20年以上たった今もなお、ベストセラーとして読み続けられるのも納得がいく一冊です。
- 夢中になれるものがない
- 人生における目標がない
- はじめの一歩が踏み出せない
という人にオススメな一冊です。
岡本太郎の「自分の中に毒を持て」ってどんな本?【概要】
「自分の中に毒を持て」は、1993年8月1日に発売された書籍です。
全246ページの薄い本のため、集中すれば【約3時間】で読み終えることができます。
ザックリと内容を紹介すると、
- 人間にとっての「成功」とは何なのかと持論を展開している
- 迷ったら「危ない方」に賭けろと熱弁している
- 読むことで惰性的に生きてきた自分に「はっ」と気づかされる
という感じかなと。
個人的には、「この道一筋、自分の職能だけに精進する」という生き方に岡本太郎が疑問を抱いていたことに、とても衝撃を受けました!
「自分の中に毒を持て」の目次は?
「自分の中に毒を持て」の目次は下記の通りです。(全部載せてみました)
第一章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない -迷ったら、危険な道に賭けるんだ
自分の大間違い
”モノマネ“人間には何も見えない
一度死んだ人間になれ
直線と曲線の違い
”捨てる主義”のすすめ
エゴ人間のしあわせ感覚
好かれるヤツほどダメになる
第二章 個性は出し方薬になるか毒になるか -他人と同じに生きてると自己嫌悪に陥るだけ
”爆発”発想法
道は一本か、十本か
正義の裏・悪の裏
成功は失敗のもと
第三章 相手の中から引き出す自分それが愛 -ほんとうの相手をつかむ愛しかた愛されかた
愛の伝え方を間違えると
”その一瞬”を止める方法
男と女に知的関係はあるか
自分の愛とその人の愛の違い
失ったときからはじまる愛
第四章 あなたは常識人間を捨てられるか -いつも興奮と喜びに満ちた自分になる
きれいになんて生きてはいけない
頭を遊ばせて世の中を見てみよう
”爆発”の秘密
自分を笑ってごらん
むなしさの生みの親
あなたは何に燃えたいか
岡本太郎の伝えたいメッセージとは?【一例紹介】
無条件に生きろ!
私たちはいつの頃からか、お金がもらえるから仕事をしたり、良い大学に入るために勉強したりと、そうすることが成功法として教えられてきましたね??
もちろん、何か目標に向かって努力をすることは決して悪いことではないと思います。
しかし、岡本太郎に言わせると、そういった条つきで何かをやることに価値はないのです。
そうではなく、他人から見ればバカバカしいようなことでも、無条件にやりたくなるもの、情熱を傾けられるものを見出すことの方がよっぽど価値があるのです。
つまり、世間体を気にしたり安定を求めるがあまり、惰性的に生きている状態は良くないということですね。
迷ったら危険な方に賭けるんだ!
人生は常に選択の連続ですよね。
自分で意識するしないにかかわらず、常に迷い、選択を迫られています。
そんな時にほとんどの人が、必ずと言って良いほど、安全な、間違いない道をとっています。それが保身の道だから。
しかしそういった選択の連続が、惰性的な生き方に繋がっているのです。
そうではなく、より駄目だと思う方に賭けてみる。自分をとことんまで突き放してみる。
そうした中途半端ではない腹の括り方をしたものにのみ、情熱が溢れてくるのではないでしょうか。
個人的には本書の中で一番「はっ」とさせられたところです。
駄目なら駄目と開き直ってしまえ!
「自分に自信がない、何をしたらよいかわからない」という人に対して岡本太郎は、駄目なら駄目で結構じゃないか、と言っています。
自分は駄目人間なんだと認めてしまうこと、そうすることで何か積極的になれるものが出てくるのだと。
『駄目なら駄目人間でいいと思って、駄目なりに自由に、制約を受けないで生きていく。そうすれば、何か、見つけられるチャンスがおのずとひらけてくる。一日も早く実行してみるといい。』(内容抜粋)
開き直るという行為は、無責任のようにも思えますが、下手に周りの期待に応えようと自分を大きく見せるのではなく、自然に等身大の自分でいること。この考えは肩の荷が下りた感じになり、非常に楽になります。
「自分の中に毒を持て」を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】 岡本太郎の「自分の中に毒を持て」は時代を超えても情熱が溢れてくる一冊!」について書いてきました。
今の時代を生きる我々にとって、岡本太郎は歴史上の芸術家であり、全くと言っても良いほど馴染みのある人物ではありません。
本書を読んだ人はその日から、「もし岡本太郎だったらどうするだろうか」と気にするかもしれません。
意外かもしれませんが、岡本太郎という人間は決して器用なタイプではないのです。少なくとも私にはそう感じました。
一瞬たりとも手を抜いてはいけない、というのは難しいかもしれませんが、「惰性的には生きない」ということなら誰にでもできるはずです。
「自分の中に毒を持て」は無駄な人生は絶対に送らない、と腹を括らせてくれる一冊だと感じました。ぜひ読んでみて下さい!
というわけで、今回の記事は以上です。
ぜひ、また見に来てください♪
それでは今日はこの辺で^^